どんな作業を行うの?酸洗いの工程を調べてみよう

酸洗いって何のこと?

酸洗いとは字の如く、酸を使って金属を洗浄することです。酸洗処理とも呼ばれています。
熱処理されて出来た金属製品の表面には、スケールと呼ばれる酸化皮膜が生成されています。また錆なども発生しており、金属製品の表面をメッキ加工する際にスケールや錆がある状態だと密着不良が生じうまく製品が作られないという事態になります。
他にも研磨による光沢を出したい場合には酸化皮膜があることによって光沢が出ないということになりますので、金属製品の加工を行うに当たって必ず必要になるのが酸洗いということなのです。
酸洗いに使われる主な薬品は硫酸や塩酸です。これらの液体に漬け込むことでスケールや頑固な錆を取り除くことが可能になるのです。

酸洗いの作業と工程とは

ひと口に酸に漬け込むと言っても、作業にはたくさんの工程があり神経を研ぎ澄ませる必要があります。
1に段取りを組みます。酸に漬けたとき製品にムラがでないよう慎重に製品を並べます。酸が均一に行き渡らないと完璧な酸洗いを行うことが出来ないので、とても重要な作業です。
2に前処理です。油分や余分な付着物を除去します。この作業がないと酸洗いを行っても効果を得ることができません。
3に水洗いを行います。前処理液を落とし、油分や付着物を取ります。これで酸洗いを行う準備は整いました。
4でようやく酸洗いを行います。薬液が入った酸槽へと製品を漬け込みます。このとき、製品の隙間にもしっかり薬液が行き渡るよう細心の注意を図りましょう。
5でまた水洗いです。高水圧ジェット機を使用し、製品の隙間という隙間まで薬液が残らないようしっかりと洗って酸を落としていきます。
最後に乾燥、検査を行い酸洗いは終了です。

酸洗いの特徴とは

  • 管理が重要で便利な工法
  • 酸洗いの効果とメリット

酸洗いの流れ

  • 酸洗いの仕組みと工程
  • 汚水処理は正しく行う
  • 発生する有毒ガスに注意
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